1年生「みてよし、触ってよし、使ってよしースタンプグリップ(寄せ木)の制作ー」
いよいよ仕上げ段階。
120番240番400番で木目をしっかり出した後、オイルを塗る前に、さらにもうひと仕上げ。目標は「赤ちゃんがさわっても大丈夫な手触りに」。
「ヘラあて」という彫金等でやる方法なんですが、余った材料で表面を強く押しあてなめすように磨きます。すると木目がしっかり浮かび上がり光沢もでてきます。また、ヤスリがけがしっかりできているかどうかの確認にもなります。
これをやるやらないでは、仕上がりに歴然と差が出ます。
仕上げでもう一つさせていること。
貼り合わせの際、どうしても隙間ができていることがあります。その解決方法として、仏像彫刻の修復などで木糞漆を使用しますが、その代用品としてヤスリがけで出た木屑を木工用ボンドでペースト状にしたものを使わせています。しっかり乾いたら、再びやすりがけするとほとんど分からなくなります。
さて、ここから、オイル仕上げです。今回は業者さんから奨められた「胡桃オイル」を使用しました。
胡桃の実をウエスで、てるてる坊主にして、木槌で軽く砕くとジワジワと油分がしみ出てきます。
においもほとんど気にならないし、べとつきもまったくありません。これを作品の表面にしみ込ませていきます。
すると、色合いが濃くなって木目が美しく浮かび上がってきます。
子どもたちは、互いの作品を触りながらスベスベ感を競っていました。納得のいかない子は、また、ヤスリがけに再チャレンジしていました。