2年生の国語の教科書に「最後の晩餐」にまつわる文章が載っているのを知って,ここ2年間、国語の年間計画を横目で見つつ11月に「最後の晩餐」の鑑賞を透視図法の導入を兼ねてしています。
国語の教材は「君は『最後の晩餐』を知っているか」
鑑賞授業は2時間計画
1時間目 「最後の晩餐」を見せ何が起こっているか聞くと、知っている生徒が必ずいるので、知っていることを言わせる。
次に作者 レオナルド・ダ・ビンチについて少し解説。「最後の晩餐」の場面はイエスが「この中に私を裏切るものがいる」と告げた瞬間であると知らせる。
ワークシートを配り、それぞれの人がどんなことを言っているか考えさせ、口々に発表。そして板書。ワークシートに自分の考えを書き込ませ、「じゃあ裏切る人は誰だろう」と問いかけます。
そしてVTR「『最後の晩餐』ニューヨークを行く」スタート。 前半25分を視聴。
この「『最後の晩餐』ニューヨークを行く」は2000年の日本賞を受賞した番組。
アメリア・アレナスさんのナビゲートでニューヨークの若者が『最後の晩餐』を読み解くというもの。
アメリアは現在では広く認知されるようになった「対話型鑑賞」を日本に持ち込んだ一人。とにかくおもしろいので、生徒もけっこう本気で見ていたのが、後の感想文で分かりました。
ところで国語の各社のワークブックには「最後の晩餐」に関するページが充実していることを発見。(写真)
こんなに盛りだくさんの資料があるのなら、国語科が「君は『最後の晩餐』を知っているか」に入る前に鑑賞の授業をやっておきたい。
2時間目 ビデオ後半をスタート 最後まで視聴後。
作品の解説や感想文を書かせるとともに、国語の教科書で触れられている「明暗法」「空気遠近法」「線遠近法」について解説。教科書2・3下の「東西の空間表現」のページを利用。
3時間目はワークシート「線遠近法で描いてみよう」 これを1点透視図法の導入としています。
期末テスト直前にワークシートをすませてテスト範囲とし、テスト後ワークシート「室内を立体的に描こう」して、今学期の授業終了。続きは3学期に。どのような作品に仕上げるかは、先行事例を参考に考えます。作品が出来ましたらまた報告します。
「『最後の晩餐』ニューヨークを行く」は一度再放送されました。みなさんぜひNHKのHPから「おねがい編集長」でリクエストしてください。みなさんのリクエストが100以上貯まると再放送が検討されるようです。