仙台の矢崎先生や、岡大の大橋先生の「寄せ木」を教材にしたお取り組みに関連して。
1年生の題材紹介です。
寄せ木細工の美しさと握りやすさを感じ取りながら、スタンプグリップの制作を行っています。
乾燥ができたブロックは、指導者が表面をベルトサンダーでならしておきます。
ここまでが、現段階の進行状況です。
最終的にはこうなります・・・
糸ノコや彫刻刀の使用も紹介しています。
学校によっては、糸ノコやベルトサンダーの使用が困難なところもあるでしょう。
授業時数の問題も。
寄せ木のよさは木の持つぬくもり木の種類の色合いの違いによる美しさが、そして、並べながら組み立てながら構想を練れる点が魅力です。
今回はスタンプグリップということで、押しやすさ握りやすさと言った「用途」を意識させることができました。早くできた生徒には、マグネットシートを準備してしているので、これを貼付けることで新たな作品づくりに挑戦させようと思ってます。
この題材での生徒の様子には、いくつかの変化が見られます。
いつもおしゃべりや、他の子のことが気になって落ち着いて授業に参加出来ない子が集中して黙々と取り組んでいることです。
出来上がり作品のサイズや材料のサイズや数量に制限をかけており、「必要な材料が足らなくなった時は交換してあげるよ」と伝えているのですが、そうした生徒の方が交換率が高いのです。
自分がこうしたい、ああしたいという思いの表れに他なりません。
このとき、そのことをほめてやることができます。
今回、この「交換システム」を導入することで、自分の表したい気持ちや意欲を引き出すことに効果があったのではないかと感じているところです。