2018年1学期に3年生で実施した授業の作品記録です。
直弧文とは ”古墳時代に用いられた日本独特の文様。直線と弧線を組み合わせた複雑な文様で,石棺,刀装具,鏡,土器などに見られる。単なる装飾文ではなく,呪術(じゅじゅつ)的な意味をもつものと考えられる。”などと解説されています。
授業の流れは”古きをたずねる「直弧文」の授業”(2010年7月、2013年1月)を参照して下さい。導入はほぼ同じで、4時間(4回)での時短バージョンです。今回はいわば”デザイン瞬発力”とでも言うような力を発揮して、半ば偶然生み出されていく形と色を捉えて、折り合いをつけながらまとめていく習作のような作品となりました。
今後、造形要素:リピテ―ション、リズム、シンメトリー、グラデーション、コントラストといった造形要素を取り入れて再制作するといった授業が考えられます。ただ造形思考を身につけさせるには段階を踏む授業が必要だと思われますが、ひとつの学期でせいぜい10時間程度の授業時数のなかでは、このまま続ける困難さもあり,今回はこの習作で終えています。授業の進め方は、もう少し考えてみたいと思います。