今年も風神雷神図を描きました。
今回のテーマは時短。2013年と2012年では2学期間をほぼ使い、約12時間で作品を仕上げました。よいものができましたが、さすがに時間のかけ過ぎ。今年は市販の金屏風セットを活用。さらに指導は最小限。グループ活動も入れ、さらに先輩の作品を参考にして発想の助けにしたりすることで計7時間(単位)で完成にこぎ着けました。12月には琳派の代表的作品「紅白梅図屏風」の鑑賞(1時間)まで入れることができ、仕上がりはさておき、時短の目標は達成。
このため10月末には次なる題材に入ることができました。

指導過程は以下の通り
1時間目 風神雷神像と風神雷神図屏風の鑑賞 基礎知識
2時間目 グループ活動で発想。→個人でテーマを決めてアイデアスケッチ。
3時間目 下描き① アイデアスケッチが早くできた生徒は色鉛筆で下絵に彩色。
4時間目 下描き② 市販の金屏風にカーボン紙を使って転写
※転写を済ませるところまでを今日の活動として、放課後に続きをする。
(「放課後残ってでもする」というと、俄然やる気が出るようです。
残りたくないというのが正直なところですが…)
5時間目 彩色① 「カーボンの線を塗りつぶさない」「塗る面積の多い色から(肌)
塗はじめる」「絵の具には必ず白または黒を混ぜる」
6時間目 彩色② 面積の多い→少ない(細かい)部分を塗る
7時間目 彩色③ 「カーボンの線(輪郭線)を面相筆で塗る」「輪郭線は黒以外で塗る」
※輪郭線を塗り上げる(完成)を今日の活動にして、放課後に続きをさせる。
「本日、完成→提出!」(これでまた俄然スピードアップ!)
※残っても完成しなかった生徒は、さらに別の日に残ることに…
12月 「紅白梅図屏風」の鑑賞(1時間)

つづく
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